2023年5月22日に、フランスで行われた日本酒のコンクール「Kura Master 2023」の古酒部門にて、「1999 福光屋」がプラチナ賞、「2004 峰の雪」「2005 稲田姫」が金賞を受賞いたしました。
「Kura Master」は、フランス国家が最高職人の資格を証明するM.O.F(Meilleur Ouvrier de France)の保有者をはじめ、フランスの一流ホテルのトップソムリエやバーマン、カーヴィストなど、フランス人を中心としたヨーロッパの飲食業界のプロフェッショナルが審査員を務めるコンクールです。
今年の日本酒部門では約1,100点が出品されました。古酒部門以外に、純米酒部門や純米大吟醸酒部門など5部門に分かれており、プラチナ賞117点、金賞242点の日本酒が入賞を果たしました。
今回受賞した3銘柄を紹介いたします。
プラチナ賞受賞 1999 福光屋
日本酒 山廃純米
原料米:山田錦 精米歩合65%
アルコール分:15度
常温タンク貯蔵
醸造元:福光屋
アプリコットジャムのような甘味と酸のバランスが特徴。長期熟成によるカラメルのような香ばしく芳醇な香りが広がり、ほのかに感じるスパイシーな余韻が癖になる味わいです。
~ 醸造元 福光屋 創業1625年 石川県金沢市 ~
北陸の地で独自の文化を醸してきた加賀の都・金沢で、最も長い歴史を持つ酒蔵。霊峰白山から100年を要して辿り着く清冽 な水と、四季が鮮やかな気候風土が、酒造りを支えた。伝統 技術を進化させ続け、2001年には全ての商品を純米酒に切 替え、注目されている。
金賞受賞 2004 峰の雪
日本酒 純米吟醸
原料米:山田錦 精米歩合50%
アルコール分:13度
(貯蔵)
醸造元:峰の雪酒造場
甘酸っぱいあんずやはちみつの甘い香りに爽やかな香草の香りがほんのりと混ざります。米の優しい甘味が心地よい。深みのある味わいとほのかな熟成香が親しみやすいです。
~ 醸造元 峰の雪酒造場 創業1942年 福島県喜多方市 ~
酒蔵の街と言えるほど、喜多方には造り酒屋が多いが、市内で最も若い蔵。山形との県境をなす飯豊山から『峰の雪』を取った。蔵人も若く、毎年新しい造りに挑戦している。山麓に広がる豊かな自然から採れる蜂蜜だけを原料に醸す、ミード酒はこの蔵の個性を物語っている。
金賞受賞 2005 稲田姫
日本酒 純米
原料米:鳥取県産強力(ごうりき)
精米歩合:75%
アルコール分:15度
常温瓶貯蔵
☆ソムリエのテイスティングコメント☆
鳥取県が栽培に強みを持つ原料米「強力」は、特有のコクと酸味が醸されるのが特徴。そのヴィンテージは、パイナップルの甘美な香りが華やかに広がり、特徴の酸とスパイシーな余韻が心地よく、後味のキレが良い。
~ 醸造元 稲田本店 創業1673年 鳥取県米子市 ~
江戸初期から米子の地で、酒を醸し続けている。銘は、出雲神話に登場する縁結びの神様。伝統を重んじながら「ためしてみる、やってみる」の精神で、全国に先駆けて冷酒専用銘柄を販売するなど、進取の行動が歴史を刻んできた。山陰の秀峰・大山の自然に恵まれた蔵。
Kura Masterホームページ
https://kuramaster.com/ja/