秋は実りの季節。木々は鮮やかに色づき、枝には大きな実がなります。また田んぼは一面黄金色に輝き、大きく膨らんだ稲穂が収穫の時を今か今かと待ち望んでいます。

 

今回は「米」にこだわった熟成日本酒と熟成焼酎をご紹介いたします。

 

 

地域の風土を生かした地元米にこだわる酒蔵の日本酒

 

「古昔の豊穣」

 

地元の米にこだわってつくられた熟成日本酒のセット「古昔の豊穣」。それぞれ酒蔵が位置する地域は異なりますが、こだわりの米を使った魅力あふれる逸品です。

 

熟成させることで生まれた芳醇な香りは、洋酒好きにもおすすめとの声をいただいております。「古昔の豊穣」に入っている3銘柄を実際にお客様からいただいた声をもとにご紹介いたします。

 

 

 〈銘柄紹介〉

 

「2007 久寿玉」

日本酒 特別純米
原料米:岐阜県産ひだほまれ
精米歩合60%
アルコール分18度以上19度未満
常温タンク貯蔵
 
~ 醸造元 平瀬酒造店 創業1623年 岐阜県高山市 ~
日本の魅力が凝縮された街として人気の飛騨高山。1623年この地に創業し、以来約400年15代に渡り毎年お酒造りを続けてきた老舗。銘『久寿玉』は「薬」を意味し、北アルプスの伏流水と飛騨の米、厳しい寒さが造る百薬の長・清酒との願いを込めている。
 
お客様の声(楽天市場より)
 久寿玉(2007年)は、ナッツやスパイス、そして、少しきのこのような香り、さらには、熟したフルーツのようなの甘い香りもあり、心地よいです。
いただいた瞬間、パワフルでアルコール度数の高さを感じました。
ただ、ワイングラスに注ぎ、少し置いておくと、大変まろやかになります。
驚きの変化でした。
アナゴの箱寿司と一緒にいただきました。
 
 
 

「1998 里の泉」  

日本酒 
原料米:チヨニシキ 
精米歩合65%
アルコール分19度
12℃低温貯蔵
 
~ 醸造元 会津酒造 創業1700年頃 福島県南会津町 ~
日光と会津若松を結ぶ街道の宿場町・南会津田島の地で、江戸中期から日本酒を造り続けている。真冬には-20℃になる厳しい条件の中、地下40mから汲み上げる超軟水で醸した酒は、柔らかく綺麗で優しい甘さが特徴。行き交う人々を魅了し続けてきた。
 
お客様の声(楽天市場より)

里の泉(1998年)は、最初からまろやかでした。

さすが20年以上も熟成されたものだな、と。
カラメルやバター、マカデミアナッツのような香り、少しドライフルーツのような甘やかな感じもあります。
全体的に優しい感じで、アルコール度数が19度もあるようには感じません。
中華の野菜あんかけのようなお料理と合うかな、と。

 
 
 

「2000 朝日川」

日本酒 本醸造
原料米:出羽燦々
精米歩合70%
アルコール分19度以上20度未満
常温タンク貯蔵
 
~ 醸造元 朝日川酒造 創業1848年 山形県河北町 ~
東北の山形(村山)盆地に立地する朝日川酒造。江戸末期に創業し、伝統を受け継ぎながら近年では純米酒、純米吟醸酒の製造研究に力を入れてきた。並行して、熟成酒の研究開発にも取り組み、熟成方法や清酒のタイプ別、熟成年数による違いなど、その知見は注目されている。
 
お客様の声(楽天市場より)
 朝日川(2000年)は、酸っぱい感じやカラメルやチョコレートのような香りがあり、まるで洋酒のようです。
アメリカのリコリス菓子(スペイン甘草のあめ)をちょっと思い出しました。
とても特徴がある、複雑な香味です。
皮付きのアーモンドやビターチョコレートなどと合うのでは、と思います。
 

 

 

 

米の甘みと香りを堪能 まろやかな熟成米焼酎

 

 

「米の露」

熟成焼酎のギフトセット、「米の露」。もろみを蒸留したときに出るお米の露1滴、1滴。それらを丁寧に瓶に詰めた米焼酎の原酒を贅沢に飲み比べすることができます。アルコール度数はどれも40%を超えていますが、熟成によりまろやかな味わいを生み出すことに成功しました。

 

〈銘柄紹介〉

 

「2002 黒松翁」

 
本格米焼酎 原酒 
主原料:コシヒカリ 
麹:米麹 
蒸留方法:減圧 
アルコール分44度以上45度未満
常温タンク貯蔵
  
~ 醸造元 森本仙右衛門商店 創業1844年 三重県伊賀市 ~
伊勢神宮の国・三重の伊賀の地で、清酒とともに米焼酎を醸す、森本。地元の米を大切にして栽培から関わり、伊賀の風土、食文化に合う柔らかな丸みのある酒を造りつづけている。銘柄の「翁」には、国家安寧、五穀豊穣、天下泰平、万民幸福の願いが込められている。
 
☆ソムリエのテイスティングコメント☆
長期熟成により、40%を超えるアルコール度数をまったく感じさせないまろやかな味わいと滑らかな口当たり、やさしく鼻に抜ける米の香りが優美なひと時を演出してくれる。
 

「2004 瑞鷹」

本格米焼酎 原酒
主原料:米
麹:米麹
蒸留方法:常圧
アルコール分42度
常温タンク貯蔵

 

~ 醸造元 瑞鷹 創業1867年 熊本県熊本市 ~
今でこそ当たり前に使われる清酒吟醸酵母「協会9号」は、熊本で開発された。南国九州は焼酎圏であるが、熊本に清酒蔵 が多いのは「熊本で初めての清酒を造ろう」と創業された瑞鷹が序章であった、という。焼酎も清酒も赤酒も、熊本の風土に根ざして醸されている。


☆ソムリエのテイスティングコメント☆
米焼酎本来の旨さを追求した、米100%の蒸留酒。余分な圧力を加えることなく常圧で蒸留した高濃度の原酒を長期熟成させることにより生まれる、芳醇な香りとまろやかな口当たりが特徴。

 

「2016 房の露」

焼酎 原酒
主原料:国産米
麹:米麹
蒸留方法:減圧
アルコール分40.2度
常温タンク貯蔵
 
~ 醸造元 房の露 創業1907年 熊本県球磨郡多良木町 ~
原料、貯蔵、品質にこだわり、500年続く米を原材料とする『球磨焼酎』の伝統と技術を継承しつつ、研究開発を怠らず新しい発想や柔軟さを合せ持つ蔵。美しい水と原料、澄んだ空気に恵まれた球磨の風土を生かし、この熊本の地でしか造れない本格焼酎を製造している。
ソムリエのテイスティングコメント☆
長期熟成により、40%を超えるアルコール度数をまったく感じさせないまろやかな味わいと滑らかな口当たり、やさしく鼻に抜ける米の香りが優美なひと時を演出してくれる。
 

 

 

日本酒・米焼酎づくりに必要不可欠な米。酒蔵のこだわりが詰まった古酒と秋の味覚に舌鼓を打つのはいかがでしょうか。

 

「古昔の豊穣」 「米の露」はそれぞれこちらからお買い求めいただけます。

 

 

 

古昔の美酒