秋は実りの季節。木々は鮮やかに色づき、枝には大きな実がなります。また田んぼは一面黄金色に輝き、大きく膨らんだ稲穂が収穫の時を今か今かと待ち望んでいます。
今回は「米」にこだわった熟成日本酒と熟成焼酎をご紹介いたします。
地域の風土を生かした地元米にこだわる酒蔵の日本酒
「古昔の豊穣」
地元の米にこだわってつくられた熟成日本酒のセット「古昔の豊穣」。それぞれ酒蔵が位置する地域は異なりますが、こだわりの米を使った魅力あふれる逸品です。
熟成させることで生まれた芳醇な香りは、洋酒好きにもおすすめとの声をいただいております。「古昔の豊穣」に入っている3銘柄を実際にお客様からいただいた声をもとにご紹介いたします。
〈銘柄紹介〉
「2007 久寿玉」
原料米:岐阜県産ひだほまれ
精米歩合60%
アルコール分18度以上19度未満
常温タンク貯蔵
久寿玉(2007年)は、ナッツやスパイス、そして、少しきのこのような香り、さらには、熟したフルーツのようなの甘い香りもあり、心地よいです。 いただいた瞬間、パワフルでアルコール度数の高さを感じました。 ただ、ワイングラスに注ぎ、少し置いておくと、大変まろやかになります。 驚きの変化でした。 アナゴの箱寿司と一緒にいただきました。 |
「1998 里の泉」
原料米:チヨニシキ
精米歩合65%
アルコール分19度
12℃低温貯蔵
里の泉(1998年)は、最初からまろやかでした。 さすが20年以上も熟成されたものだな、と。 |
「2000 朝日川」
原料米:出羽燦々
精米歩合70%
アルコール分19度以上20度未満
常温タンク貯蔵
朝日川(2000年)は、酸っぱい感じやカラメルやチョコレートのような香りがあり、まるで洋酒のようです。 アメリカのリコリス菓子(スペイン甘草のあめ)をちょっと思い出しました。 とても特徴がある、複雑な香味です。 皮付きのアーモンドやビターチョコレートなどと合うのでは、と思います。 |
米の甘みと香りを堪能 まろやかな熟成米焼酎
「米の露」
熟成焼酎のギフトセット、「米の露」。もろみを蒸留したときに出るお米の露1滴、1滴。それらを丁寧に瓶に詰めた米焼酎の原酒を贅沢に飲み比べすることができます。アルコール度数はどれも40%を超えていますが、熟成によりまろやかな味わいを生み出すことに成功しました。
〈銘柄紹介〉
「2002 黒松翁」
主原料:コシヒカリ
麹:米麹
蒸留方法:減圧
アルコール分44度以上45度未満
常温タンク貯蔵
伊勢神宮の国・三重の伊賀の地で、清酒とともに米焼酎を醸す、森本。地元の米を大切にして栽培から関わり、伊賀の風土、食文化に合う柔らかな丸みのある酒を造りつづけている。銘柄の「翁」には、国家安寧、五穀豊穣、天下泰平、万民幸福の願いが込められている。
「2004 瑞鷹」
本格米焼酎 原酒
主原料:米
麹:米麹
蒸留方法:常圧
アルコール分42度
常温タンク貯蔵
~ 醸造元 瑞鷹 創業1867年 熊本県熊本市 ~
今でこそ当たり前に使われる清酒吟醸酵母「協会9号」は、熊本で開発された。南国九州は焼酎圏であるが、熊本に清酒蔵 が多いのは「熊本で初めての清酒を造ろう」と創業された瑞鷹が序章であった、という。焼酎も清酒も赤酒も、熊本の風土に根ざして醸されている。
☆ソムリエのテイスティングコメント☆
米焼酎本来の旨さを追求した、米100%の蒸留酒。余分な圧力を加えることなく常圧で蒸留した高濃度の原酒を長期熟成させることにより生まれる、芳醇な香りとまろやかな口当たりが特徴。
「2016 房の露」
主原料:国産米
麹:米麹
蒸留方法:減圧
アルコール分40.2度
常温タンク貯蔵
日本酒・米焼酎づくりに必要不可欠な米。酒蔵のこだわりが詰まった古酒と秋の味覚に舌鼓を打つのはいかがでしょうか。
「古昔の豊穣」 「米の露」はそれぞれこちらからお買い求めいただけます。