冷え込む夜に熱燗で古酒の香りひらく

 

日に日に秋の深まりを感じる季節となりました。夜の冷え込みに思わず熱燗が恋しくなる方もいるのではないでしょうか。

 

燗をつけることで日本酒の苦みがやわらぎ、甘みを感じやすくなると言われています。
古酒の特徴と言えば長期熟成による深い香りと複雑な味わい。温めることでより古酒が持つ表情の豊かさをお楽しみいただけます。

 

一般的に熱燗に適している日本酒の種類として純米酒が挙げられます。純米酒はうまみが強く、しっかりとした味わいが特徴です。
今回は熱燗にするとおいしい純米酒の熟成古酒2銘柄をおすすめいたします。

 

 

〈銘柄紹介〉

「1999 福光屋」 

日本酒 山廃純米
原料米:山田錦 精米歩合65%
アルコール分:15度
常温タンク貯蔵

アプリコットジャムのような甘味と酸のバランスが特徴。長期熟成によるカラメルのような香ばしく芳醇な香りが広がり、ほのかに感じるスパイシーな余韻が癖になる味わいです。

 

醸造元:福光屋(創業:1625年 石川県金沢市)

北陸の地で独自の文化を醸してきた加賀の都・金沢で、最も長い歴史を持つ酒蔵。霊峰白山から100年を要して辿り着く清冽な水と、四季が鮮やかな気候風土が、酒造りを支えた。伝統技術を進化させ続け、2001年には全ての商品を純米酒に切替え、注目されている。

 

 

「1983 岩の井」

日本酒 純米
原料米:コシヒカリ 精米歩合60%
アルコール分:14度
常温タンク貯蔵

ドライフルーツやナッツのような甘く華やかな香りとスパイシーな風味、酸がしっかりと残る味わいがまるで円熟した白ワインを連想させます。

 

醸造元:岩瀬酒造(創業:1723年 千葉県御宿町)

首都圏でありながら、自然豊かな千葉房総の酒蔵。伝統的な製法である「山廃造り」と熟成酒にこだわる。1965年から熟成に本格的に取り組み始めた。仕込み水は硬水で、味わいのあるしっかりとした酒になるので、熟成酒にしてこの蔵の力量が発揮される。

 

 

どちらの銘柄も、熟成による深い色合いと複雑な香りが特徴です。熱燗の場合、少し熱めの45度から55度程度が一番香り高く、豊かなうまみとまろやかさをお楽しみいただけます。

「古昔の美酒」の特徴は一つのギフトセットに複数の銘柄のお酒が入っていること。その日の気分に合わせて銘柄や飲み方を変えて、熟成古酒が持つ無限の可能性をお楽しみください。

 

 

 

「1999 福光屋」「1983 岩の井」が含まれるギフトセット「至高」はこちらからお買い求めいただけます。