寒さがおいしさを造る。冬は日本酒の季節

 

雪が降りしきる冬の東北。厳しい寒さのなかで酒蔵では日本酒造りがおこなわれます。冬に日本酒を仕込むことを「寒造り」と呼びます。

実は冬の時期は寒さで雑菌が繁殖しにくいことから、一年でもっとも酒造りに向いている時期と言われています。
さらに空気中のちりが雪に吸着し、きれいな空気が保たれることで醸造中の衛生が保たれるという良い面もあります。

 

 

雪が降りしきる東北の地で醸造され、長い時を経て一つのギフトセットとして生まれたのが「古昔の美酒 東北」。

「古昔の美酒 東北」は10年以上熟成させた寒造りで造られた日本酒のみを集めたセットです。東北の雪景色が生んだ複雑で味わい深い古酒をお楽しみください。

 

〈銘柄紹介〉

 

1997 上撰 喜久盛

日本酒
原料米:岩手県産米
アルコール分:15度以上16度未満
常温瓶貯蔵
醸造元:喜久盛酒造(創業:1894年 岩手県北上市)

 

全量純米酒生産に転換する前の、地元向けロングセラー商品の熟成古酒です。きれいな酸味が特徴で、カラメルやアーモンドのような香ばしさにスモーキーな風味、南国フルーツの甘味と香り広がります。芳醇な熟成酒です。

 

 

1998 里の泉

日本酒
原料米:チヨニシキ 精米歩合65%
アルコール分:19度
12℃低温貯蔵
醸造元:会津酒造(創業:1700年頃 福島県南会津町)

 

紅茶のような芳醇な香りとヘーゼルナッツのような香ばしさを感じる優しい香りが広がります。ふくよかな甘味としっかりとした酸のバランスが良い熟成酒。余韻も長く、甘く香ばしい香りが心地よいです。

 

 

2003 山吹

日本酒:本醸造
原料米:秋田県産米 精米歩合70%
アルコール分:19度以上20度未満
常温タンク貯蔵
醸造元:金紋秋田酒造(創業:1939年 秋田県大仙市)

 

カカオのような香ばしい香りと、シナモンやクミンのエキゾチックな香りが広がります。冷やよりも常温で香りが開き、余韻とふくらみが出ます。高めの温度でお燗をしても美味しく飲めるタイプの熟成古酒です。

 

 

2004 峰の雪

日本酒:純米吟醸
原料米:山田錦 精米歩合50%
アルコール分:13度以上14度未満
常温タンク貯蔵
醸造元:峰の雪酒造場(創業:1942年 福島県喜多方市)

 

山田錦の純米吟醸原酒。甘酸っぱいあんずやはちみつの甘い香りに爽やかな香草の香りがほんのりと混ざります。米の優しい甘味が心地よい。深みのある味わいとほのかな熟成香が親しみやすいです。

 

 

2006 谷乃越

日本酒
原料米:国産米 精米歩合70%
アルコール分:15.1度
常温瓶貯蔵
醸造元:白河銘醸(創業1850年 福島県西郷村)

 

この蔵の酒の特徴である、米本来の甘味がしっかりと感じられる古酒です。バターのような深みのある香りに、綿あめのような甘い香りが広がり、少しボリュームのある味わいに仕上がっています。

 

 

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東北にゆかりがある方はもちろん、そうではない方も冬の東北の景色に思いを馳せ、寒造りの日本酒を味わうのはいかがでしょうか。

 

 

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